シンボルツリーとして人気のオリーブ。山形で育てられるの?
結論、大丈夫みたいです。ただし、耐寒性のある品種を選びましょう!
かわいらしい印象で、庭木やシンボルツリーとして人気の【オリーブ】
でも地中海生まれの木が、日本の寒冷地で育ってくれるのか心配で悩んでいる方も多いと思います。
鉢植えにして、冬は室内で育てるなら寒さを気にしなくても良いですが、「冬の間、室内におけないわあ」という声もよく耳にします。
地植え=直接土に植える状態で、山形の冬を乗り切っている我が家のオリーブを紹介します。
そして、オリーブの底力をお見せしたいと思います。
本当に、私のミスで大変なことになりましたので、オリーブの生命力には感謝です。
オリーブは地中海生まれ!
地中海沿岸オリーブの産地としてはイタリア、スペイン、ギリシャ、チュニジア、トルコ、シリアなどの国ですよね。そして、この地中海は夏は雨が少なく高温のため 乾燥するが,冬は降水量が多く 湿潤な気候です。最低気温は、ー3度程度だといわれています。
ー3度ねえ。山形もっと寒いわー。
その通り。山形はもっと寒いので、オリーブが育つにはちょっと不安ですね。
我が家のオリーブは?
え!?これなんの木? 気になる木?
写真を見た方全員が思うことでしょう。なんと哀れな姿のオリーブ。オリーブ?というぐらいの無残な姿に。2022年春時点の我が家のオリーブです。
雪囲いをせずに一冬超えたら、雪による枝折れと枝折れから枯れが進行したようで、ダメな枝を切ったらこんなありまさまに。本当にごめんなさい。
でも、あきらめません。ダメな枝を整理している時に、根本が生きている枝があるのを発見!
寒さには耐えうる様ですし、きちんと雪囲い等の冬管理をしてあげれば、しっかり育てることができると確信しました。
その後はきちんと肥料をやり、水やりもまめに行いました。
復活の儀
この後も、追肥と水やりを続け、成長を見守りました。
雪囲いはやりましょう!
雪囲いは、枝が損傷しないように適切に行います。我が家のオリーブは復活後に、枝折れする前の高さを取り戻した程度なので、枝全体を縄で縛り、(通称 繩巻き)を行いました。
これだけでも枝の損傷は全くなく、枝枯れも起きませんでした。
山形の極寒の12月を乗り越えたオリーブ
見事な復活を果たしました。昨年の経験を活かし、雪が降る前にあえて剪定は行わずに枝を残しておき、冬の間に繩巻きで樹を守り、越冬後に剪定を行う作戦。これで、うまく山形の冬を越せました。
※写真は、繩巻き解除後で選定はまだ行っていません。
枝一本もない状態から、一年で見事な復活を果たしてくれたオリーブさんの底力に感謝です。
今後あのようなミスが起きないように尽力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。と心の中で叫んだ3月のある日でした。
ちなみに品種は耐寒性のある、アルベッキーナとレッチーノを植えています。
ネットでオリーブ苗木を購入しようとすると、【品種はお任せ】なんてお店もあります。
寒い地域で、オリーブを育てたい人は、きちんと品種を選べるお店で買ってくださいね。
また、ご存じの方ばかりでしょうが、オリーブが育つには弱アルカリ性の土壌が最も適しているので、
石灰分を補充できる肥料を準備しておき、定期的に施肥してあげましょう。(酸性土壌気味だと生育が進まないようです。)
※石灰分を補充できる肥料は、粒状苦土石灰等が撒きやすく便利です。
花壇等や鉢植えでも雨水による酸性化が起こります。元気がなさそうなら土壌の酸性化を疑ってみて下さい。